復興大臣政務官
亀岡 偉民 様
要 望 書
福島県いわき市長
「住まいの復興給付金制度」の対象者拡大について
平成 23 年3月 11 日の東北地方から関東にかけて発生した東北地 方太平洋沖地震及びそれに伴う津波、また4月 11 日に発生した余震 は、本市に 446 名の死亡者という人的被害をはじめ、全壊 7,917 棟 をはじめとする9万棟以上の家屋の損壊をもたらし、多くの市民が 住宅に困窮したところであります。
このため、現在、被災した住宅の補修や、新築・改築等により、 住宅再建が進んでいるものの、本市の住宅事情は、他県や県内の他 市町村と異なり、市内被災者の住宅再建ばかりでなく、原発事故に よる双葉郡8町村等からの避難者による住宅建築に伴い、本市にお ける平成 24 年度の住宅建築着工戸数は、震災前年の平成 22 年度と 比較し、約 1.8 倍となっております。
また、市内の分譲宅地についても、ほぼ完売し、新たな宅地の入 手は極めて困難となっており、このような状況が、しばらくは続く ものと見込まれております。
さらに、現在、災害公営住宅整備事業をはじめとする震災復旧復 興事業の影響により、一般住宅の建築に携わる作業員不足が著しく、 住宅建築等に係る契約を締結しても工事に着手できず、消費税引き 上げに伴う負担増が大いに懸念されております。
国におかれましては、消費税の引き上げに伴う負担増の軽減措置
とし、被災者の方々の住宅再建等については、「住まいの復興給付金
制度」が、また、一般の方々の住宅取得については、「すまい給付金
制度」や「減税措置」が講じられているものの、「すまい給付金制度」